TOP | JOIN for Salon | 奈良で愛されて42年、ジャパンプロデュースが目指す「従業員ファースト」経営

入谷・鶯谷の美容室LEVANT 代表 吉田暁 氏
株式会社ジャパンプロデュース 代表取締役社長
黒木 裕勝 氏

ーー奈良を拠点に展開されていますが、地域へのこだわりについてお聞かせください

私たちは「奈良の地域に愛される会社でありたい」という理念・ビジョンを大切にしています。
 
42周年を迎えましたが、出店は奈良県内にこだわっていて、従業員の95%が奈良出身です。
地元の子が、地元で安心して働ける環境を整えることが、会社としての役割だと思っています。
 
以前、大阪・心斎橋でテナントのお話をいただいたことがあったんです。
立地もよくて、タイミングも悪くなかったんですが、いざ社内で「行きたい人はいる?」と聞いたら、誰も手を挙げなかったんです。
結局、その出店は見送ることにしました。
 
やっぱり働くのは従業員ですから、本人たちが希望しない場所での展開は無理に進めないようにしています。
 
従業員ファーストで考えることも大切にしています。

ーー地域密着を重視するなかで、どんなサロンづくりを目指していますか?

「親子三世代で通っていただけるサロン」を理想としています。
 
おばあちゃん、お母さん、娘さんと、家族みんなで来てもらえるサロンを目指しています。
 
そのためにも、それぞれの店舗が地域性を大切にしながら、お客様との関係性を築いています。


ーーサロンのシステムについて伺いたいのですが、現在はどんなPOSシステムを使っていますか?

現在はハイパーソフトのPOSレジ「Salon de Net(サロンドネット)」を利用しています。
 
実はSalon de Netから一度他のPOSシステムに切り替えて、またSalon de Netに戻しました。
 
他社のPOSシステムに切り替えたときは、ECなど使いたい機能があったんですが、実際に導入してみると使いたい機能はリリース前でした。
 
他にもバグや不具合があって、現場や本部から「使いにくい」との声が上がり、Salon de Netに戻しました。
 
弊社のような多店舗展開をしているサロンは、Salon de Netが合ってると思います。
 
現場からも「戻してくれてよかった」との反応をもらいました。


ーー普段Salon de Netでどんな数字を見ていますか?

私は特に「失客率」を重視しています。
 
失客率が70%を切らないように、数値をチェックして、基準を下回っているスタッフにはフリー入客を一時的に控えてもらうこともあります。
 
もちろんフリー入客をストップすることが目的ではありません。その間に、どうすれば失客率を改善できるかを考えて指導します。
 
スタッフからは「お客様に喜んでもらっています」と報告されることも多いですが、実際のお客様がどう感じているか分かりません。
 
そこで失客率やリピート率をシビアに見て、リピートが増えていたら「お客様が実際に喜んでいる」と判断します。数字は嘘をつきませんからね。

ーー具体的な失客対策や指導はどのように行っていますか?

Salon de Netの機能にある「失客分析」をよく利用しています。
 
この機能では、長く通ってくださっていたお客様が来店されなくなった理由を探ることができるため、失客の兆候にいち早く気づくことができます。
 
例えば、失客率が高いメニューや、スタッフごとの得意な年代層などが分析できます。
 
他のメニューと比べて、特定のスタッフが担当したパーマの失客率が高い場合は、その施術内容に改善の余地があるかもしれません。
そういった場合には、担当者と一緒に「次回はどうすれば良いか?」を話し合い、具体的な改善策を考えるようにしています。

ーー数字やデータを見るのがポイントなんですね。

そうですね。特に失客時にはお客様から明確な理由を教えてもらえるわけではありません。
 
最終来店時のことをたまたま覚えていればいいですが、全部覚えているわけではないので、データを見て仮説を立てます。
 
重要なのは、自分の数値をただ見て終わらせるのではなく「どうすれば結果が出せるのか」を自分なりに仮説を立てて、行動を起こすことです。
 
もちろん自分だけで考えることが難しい場合もあります。そんなときは、第三者が個人の数字や顧客リストを見て、改善のアドバイスをすることで、結果に繋がります。
 
数字が下がっている場合は原因があり、そこから課題や解決策が考えられます。
 


ーーセルフレジ「Smooth Self & Ticket」も導入されていますが、導入のきっかけはなんですか?

セルフレジの導入は、現場のスタッフから「取り入れたい」という声が上がったのがきっかけです。
 
現金を触る回数を減らしたいという思いもあり、衛生面や安全面を考えても有効だと感じました。
 
今はスーパーやコンビニでもセルフレジが当たり前になっているので、その流れを取り入れてみました。

ーーセルフレジ導入や利用で困ったことはなかったですか?

実際に導入してみると、お会計のスムーズさやお客様の安心感にも繋がっており、良い選択だったと思っています。
 
スタッフ側のトラブルも特にありません。
 
弊社は若いメンバーが多いので、セルフレジの操作もすぐ覚えて、お客様にもスムーズに案内できています。
 
そもそも美容室にセルフレジがなかっただけで、今はスーパーやコンビニでも当たり前の時代ですから、お客様も「こういうのあるんだ」と驚きながらすぐに慣れてくれました。

ーーセルフレジを導入して、どのような効果を感じていますか?

一番大きかったのは、レジ締め時間の短縮です。
 
セルフレジの導入前は、長いときはレジ締めに30分〜1時間かかっていましたが、今は15分程度で終わります。
 
以前はレジ締めで計上した金額と現金が合わないと、伝票の筆跡を確認しながら、担当者とミスをチェックしていました。
 
ミス、そこから原因を分析して改善策を考えなければいけません。
 
どこでミスが発生しているのかを突き止めて、原因分析と改善策の検討に30分〜1時間かかっていました。
 
セルフレジ導入後は、レジ締めが15分程度で完了します。18時に営業が終わっても、18時15分にはレジ締めが終わっている状態です。
 
その分、スタッフは空いた時間を技術レッスンや練習に充てられるようになっていて、業務の効率化だけでなく教育面にも良い影響が出ていると感じています。

ーーそれだけレジ締めが効率化されると、スタッフの方も負担軽減されますね。

そうですね。
 
もともと、受付業務を「やりたい」と思うスタッフは正直少ないんですよ。レジミスが起こるリスクもあり、責任も重く感じられるので、できれば避けたいというのが本音だと思います。
 
セルフレジを導入したことで、そうしたヒューマンエラーがほとんどなくなりました。
 
レジ締めでミスがないと、誰かを責めるような雰囲気もなくなるので、スタッフのストレスも減っていると思います。
 
小さなことかもしれませんが、現場にとっては大きな変化でしたね。

ーーセルフレジを入れることで、お店の雰囲気が良くなるのは意外なメリットですね。

そうなんです。
 
他にも受付スタッフの人数を減らせるというメリットもあります。
 
セルフレジがあれば、受付担当も楽になります。特に忙しい時間帯には人手不足のカバーにもなるので、本当に助かっています。
 
あと、セキュリティ面でもリスクが減ったと思っています。
 
弊社では金銭トラブルは起きていませんが、現金を扱う以上、盗難のリスクがあります。
 
セルフレジだと、スタッフが現金に触れる回数がグッと減るため、セキュリティ面のリスクや不安を軽減できます。


ーー最後に、Salon de Netの導入を検討しているサロン様に向けて、一言お願いします。

長くお店を続けていきたいと思っているなら、顧客情報や売上データをきちんと蓄積して、自分で分析できる環境を整えておくことが大事だと思います。
 
そのためにはPOSシステムを導入して、データを蓄積・分析できる状態にしておくのが一番です。
 
「今後POSシステムを導入したい」と思っているなら、新規出店のタイミングがいいと思いますよ。
 
なぜなら途中から切り替えるのは、やっぱり手間がかかるからです。
 
あとは、従業員の声をしっかり聞いて、現場から「こういう仕組みが欲しい」という要望があれば、思い切って導入してみるのもいいと思います。
 
POSシステムやセルフレジを活用することで不要な手作業が減り、美容技術を磨く時間や、スタッフの成長にあてる時間が生まれます。
 
美容室だからといって、業界の常識にとらわれる必要はありません。
 
スーパーやコンビニではセルフレジが当たり前になっていますし、他業界で「これいいな」と思ったことは、どんどん取り入れていけば、現場も楽になりますからね。

Salon Data

美容室・美容院のPOSレジ・セルフレジ・電子カルテ Salon de Net(サロンドネット) RITZ 代官山 金井丈二氏 インタビュー

Salon Name

ERG JAPAN【エルグ ジャパン】

Salon Address

639-2302
 奈良県御所市東松本7-6

Salon URL

JAPAN公式サイト: https://www.japan-produce.com/
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