ーー『I・STYLE』と『I・STYLE premium』はどういったサロンでしょうか?
I・STYLEは、ダメージレスな白髪染めやカラーを中心に、髪や頭皮を傷ませない施術を大切にしているサロンです。
「10年後の美髪を守ること」をテーマにしており、メインのお客様は50〜55歳前後の、子育てがひと段落した世代の方が多いですね。
ダメージを軽減するトリートメントを追加料金なしで提供しており、さらにお悩みに合わせて髪だけでなく頭皮までケアできるトリートメントもご用意しています。髪だけでなく、頭皮環境を整えることでより健やかな髪へ導きます。
また、お客様の貴重なお時間を大切にするため、指名制ではなく回転型の効率的な施術スタイルを採用しています。スムーズなご案内で、無駄なく施術を受けていただけます。
一方、I・STYLE premiumは、縮毛矯正や髪質改善を専門とするサロンです。
くせ毛やダメージといった髪のお悩みに寄り添い、艶髪へ導くことを目指しています。
完全予約制で指名担当によるマンツーマン施術を行い、カウンセリングにも力を入れています。
従来の「施術をして髪が傷むから髪質改善をする」という流れではなく、そもそも傷ませない施術を行うことで毛髪強度を高めています。通うたびに髪が綺麗になっていく点が大きな特徴です。
ーー店舗の設計における工夫はありますか?
I・STYLE premiumの一部店舗では、半個室を導入しています。
プライベートな雰囲気の中で、お客様が髪の悩みやコンプレックスを話しやすい環境を整えています。
また、移動不要のシャンプーシステムを導入し、快適さと効率性を両立しています。
1台で複数の役割を果たせる「マルチファンクション」を採用しており、店舗が狭くても効率的に営業できます。
例えば、通常ならセット面2席とシャンプー台2台が必要なスペースに、マルチファンクションを4台配置することで、省スペースながら最大限の効率化を実現しています。
また、I・STYLEではリーズナブルな価格帯だからこそ、空間デザインに特に気を配っています。
綺麗で落ち着いた雰囲気を演出し、お客様に安心感を持っていただけるよう工夫しています。


ーー子育て経験者のスタッフを多く採用している理由はありますか?
美容業界は女性比率が約6割と高く、結婚や出産を機に一度現場を離れてしまう方も少なくありません。
そこで当社では、いわゆる「休眠美容師」を積極的に採用し、子育て経験のあるスタッフが多く働いているのが特徴です。
お客様も同じように子育て中の方や子育てを終えた世代の方が多いため、スタッフがお客様の気持ちを理解しやすく、接客の面でもスムーズに対応できています。

ーー働きやすい環境づくりへの取り組みについて教えてください。
当社では、スタッフが安心して長く働けるように、さまざまな取り組みを行っています。
まず、日曜定休にしています。
「日曜定休は売上が大きく減少するのでは?」と思われるかもしれません。
たしかに売上への影響はありますが、そこまでのマイナスではないですね。
日曜日に来店されるお客様の50%程度が男性です。
実は女性客の数は他の曜日とあまり変わらず、日曜日は男性客がプラスされるイメージです。
当サロンでは女性のお客様をメインターゲットにしているため、日曜定休にしても大きなマイナスはありません。
むしろスタッフからは「日曜に休みたい」という声が多かったため、働きやすさを優先して日曜定休にしました。
日曜定休はシフト・スタッフの稼働という面でも役立っています。
以前は日曜はシフトが埋まりにくいのに対して、平日に働けるスタッフはたくさんいるというアンバランスな状態でした。
日曜定休にすることで、シフトも組みやすくスタッフの稼働も効率的になります。

ーー日曜定休、いいことだらけですね!その他の取り組みもありますか?
その他には、朝礼や終礼などの定期ミーティングを廃止しました。
サロンの営業が終わったら、すぐに退勤できるため、仕事とプライベートの両立が可能です。
また、当社は新卒のスタッフを採用していません。新卒スタッフを採用すると、練習時間を確保したり、その指導にあたるスタッフが必要になるからです。
経験者のスタッフを採用することで、練習時間や指導をなくして、残業時間をほぼゼロにしています。
こうした取り組みによって、スタッフの離職率は実際に下がりました。今では安定した雇用につながっていると感じています。

ーーハイパーソフトのPOSレジ『Salon de Net(サロンドネット)』を選んだ理由を教えてください。
ハイパーソフトを選んだのは、機能が非常に充実していて、どんな方向性にも対応できると感じたからです。
弊社では3年前に大きくターゲットやコンセプトを見直し、サロンの方向性を転換しました。
そのタイミングで、自分たちが「今やりたいこと」や「今後必要になるかもしれないこと」に幅広く対応できるシステムが必要だと考えました。
以前は来店順にお客様をご案内していましたが、予約制に変更するつもりだったので、様々な予約を一元管理できるハイパーソフトを選びました。
またSalon de Netを基軸にすることで、売上分析を一元管理できたり、LINE予約機能を追加したりなど、自分たちのやり方に合わせて機能をカスタマイズできる点も導入理由のひとつですね。
ーーLINEミニアプリ『Salon de Net for LINE』も利用されていますが、導入の理由や使ってみて感じたメリットはありますか?
LINEミニアプリを導入した理由は、電話での予約対応を少なくして、施術の効率を上げるためです。
電話での予約対応は、どうしてもスタッフが手を止める必要があり、施術の効率が落ちてしまいます。
当店ではスタイリストのみで運営しているため、その負担をなくしたいと考え、LINEミニアプリを導入しました。
LINE経由なら、24時間365日いつでも予約対応できます。
しかもLINEは約90%のお客様が利用しているアプリなので、お客様にとっても使いやすいと判断しました。また、2回目以降の来店予約はLINE予約のみとすることで、お客様の来店を促す仕組みを作っています。
一般的に美容ポータルサイト経由だと2回目の来店率は30%程度ですが、I・STYLE premiumではリピート率が高いスタッフだと80〜90%、途中で離脱があっても70%を維持しています。
次回来店予約を取っていただく形式を取り入れていることも要因ですが、それでも非常に高いリピート率につながっており、LINEミニアプリの効果を強く感じています。


ーーLINE予約はどのようにお客様にご案内されていますか?
初回来店時に公式LINEを追加していただき、その後は「次回からのご予約はLINE経由でお願いします」とご案内しています。
LINEを利用していない方については店頭でそのまま次回予約を受けていますので、特に問題はありません。実際にLINEを使っていて「LINE経由では予約したくない」というお客様はいないため、スムーズに移行できています。
たまに「美容ポータルサイトのポイントを貯めたい」という理由でポータルサイト経由を希望される方もいらっしゃいます。
対策として、当サロンではLINE予約経由であれば自社ポイントを付与し、ポータルサイト経由では付けていません。
そのため、ほとんどのお客様がLINEで次回以降の予約をしてくださっています。
また、LINEは多くの方がすでに利用しているサービスなので、新たに専用アプリを登録していただく必要がありません。スムーズにご案内できる点もLINEの大きなメリットだと感じています。

ーーLINE公式アカウントを通じたリピーター対策や情報発信はされていますか?
現在は、来店から一定期間が経過したお客様への自動配信を活用してアプローチを行っています。
また、年末年始の営業案内や店舗改装といった営業情報、イベントや企画などのアナウンスもLINE公式アカウントを通じて配信しています。
今後はさらに取り組みを広げていきたいと考えています。
例えば、お客様のビフォーアフターや実際のお声を紹介したり、ヘアケアやホームケアの方法といった教育的なコンテンツを定期的に発信できればと思っています。
単なるお知らせにとどまらず、お客様に役立つ情報を届けることで、エンゲージメントの向上やリピーター獲得につなげていきたいですね。
ーーセルフレジ『Smooth Self & Ticket』を導入した理由はなんでしょうか?
セルフレジを導入した大きな理由は、生産効率を上げたいと考えたからです。
受付での金銭のやり取りを短縮することで効率化が進み、ヒューマンエラーによる受け渡しミスも防げます。
さらに、人と人が直接お金を扱う場面をなくすことで、不正が起きにくい環境をつくるという狙いもありました。
ーー実際にセルフレジを使ってみていかがですか?
レジ締めの時間が大幅に短縮され、残業がほぼなくなりました。
当社は固定残業制を採用しており、スタッフにとっては「なるべく早く帰れるほうがいい」という状況にセルフレジがピッタリでした。
実際に業務が早く終わり、こうした思いと仕組みがうまく合致したことで、働きやすさが一層高まったと感じています。


ーー固定残業制とセルフレジのメリットが合致したんですね!
そうですね。美容師は機械操作に苦手意識を持つ人が多いのですが、お客様自身が操作してくださるため、スタッフが新しい決済方法を覚えなくてもいい点が意外なメリットです。
また、導入前は「会計せずに帰ってしまう人が出るのでは?」と心配していましたが、実際には1人もいませんでした。
低価格帯メニューのお客様が多いサロンでも、しっかりとお支払いしていただいており、セキュリティ面も安心できる結果となりました。
全店でセルフレジを導入して1年以上経ちますが、効率化・ミス防止・不正防止といった当初の狙いに加え、残業削減や安心感といったプラスの効果も得られています。
ーー多くのシステムを利用していますが、スタッフに対して導入時に工夫していることはありますか?
新しい仕組みを入れるときは、どうしても抵抗や不安が出てしまいます。
そのため、一気にすべてを導入するのではなく、まずは比較的ハードルの低いものから順番に進めました。
例えば「POSレジ→LINEミニアプリ→セルフレジ」という流れです。
できることを一つずつ積み重ねてもらうことで「苦手だと思っていたけれど、自分にもできた」という成功体験を持ってもらいます。自然と受け入れやすくなるように工夫しました。
また、導入時には必ず「スタッフ自身にどんなメリットがあるか」を説明するようにしました。
スタッフも休憩がしっかり取れる、残業がなくなるなどのメリットを伝えることで、納得感を持ってもらえたと思います。
このように、仕組みやメリットを理解してもらいながら導入を進めたことで、スムーズに定着させることができました。
ーーSalon de Netを導入検討しているサロン様へ一言お願いします。
Salon de Netは、美容サロンに特化しており「POS・予約・セルフレジ・在庫管理・勤怠管理まで」ひとつで一元管理できます。
さらに、分析ツールも含めてカスタマイズ性が高く、自分たちの運営スタイルに合わせて柔軟に使えるのも魅力だと思います。
もしハイパーソフト以外のシステムを選んだとして、自分たちで機能を組み合わせて連携させるのは、とても大変です。
欲しい機能が使えなかったり、うまく最適化するのに時間がかかったりといったデメリットもあるかもしれません。
その点ハイパーソフトなら、どんなサロンにも合わせられるシステムで、全機能を使わなくても必要な機能だけを選んで活用できるのもポイントです。
実際にオペレーションが楽になりますし、業務の効率化や安定した運営につながるシステムなので、ぜひ導入をオススメします。
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